HERO30億円を突破 寄生獣20億 興収50億越えるには [映画]
HERO30億円を突破 寄生獣20億 興収50億越えるには
人気ドラマの代表的な映画化作品である木村拓哉主演の『HERO』は、
大ヒットしている。すでに興収30億円を突破した。
今後順調にいけば、50億円は優に超えてくるだろう。
前作『HERO』(2007年)は、81億5000万円という
驚異的なメガヒットを記録しているのである。
スポンサードリンク
今年上半期の邦画興収ベストテンには、
ドラマの映画化作品が1本も入らなかった。
実写作品では
『ビリギャル』がトップ(最終28億5000万円推定)となり、
『暗殺教室』(27億7000万円)、
『ストロボ・エッジ』(23億2000万円)、
『寄生獣』(20億2000万円)が続く。
高視聴率のドラマが映画化されない事情
視聴率の高いドラマでさえ、
近年では映画化されないケースが生まれている現状も見逃せない。
その代表例が『半沢直樹』と
『ドクターX~外科医・大門未知子~』だろう。
映画化に至らない詳しい事情はわからないが、
テレビ局側の事情というより、
主演俳優や彼らの所属する事務所側の思惑が大きいと推測する。
俳優なら、人気ドラマが作った固定的なひとつの役柄の枠に収まりたくない。
事務所側なら、
映画化がうまくいかなかった場合のデメリット部分も考えるだろう。
映画化を画策したいテレビ局=製作側の思いどおりにいかない
何らかの理由があるとみえる。
稀れに登場する高視聴率のドラマが、
映画化されないことが増えているのも、この分野の迷走を加速させている。
テレビそのものを観なくなった若者が増えているといった記事を
最近よく見かける。
映画化の停滞云々を超えて、テレビそのものに胚胎するということなる。
ドラマの低視聴率、少数の人気ドラマの非映画化といった事態、
さらにテレビ離れなどを総合的に判断していくと、
人気ドラマの映画化作品が置かれている現状が、
かなり厳しいだろうことがわかってくる。
邦画ヒットを支えてきた人気ドラマの映画化作品の揺るぎなかった
ポジションが、
今やコミック原作などの邦画作品にとって代わられようとしている。
テレビ自体の影響力の低下とも大きなかかわりをもっているのであろう。
テレビ(ドラマ)発の映画のヒットがなくなる日も、
ひょっとして、そう遠くはないのではないだろうか。
ドラマ映画の低迷は、日本映画界の構造的な変化にまで、
突き進む可能性がある。
(文:映画ジャーナリスト・大高宏雄)
スポンサードリンク
人気ドラマの代表的な映画化作品である木村拓哉主演の『HERO』は、
大ヒットしている。すでに興収30億円を突破した。
今後順調にいけば、50億円は優に超えてくるだろう。
前作『HERO』(2007年)は、81億5000万円という
驚異的なメガヒットを記録しているのである。
スポンサードリンク
今年上半期の邦画興収ベストテンには、
ドラマの映画化作品が1本も入らなかった。
実写作品では
『ビリギャル』がトップ(最終28億5000万円推定)となり、
『暗殺教室』(27億7000万円)、
『ストロボ・エッジ』(23億2000万円)、
『寄生獣』(20億2000万円)が続く。
高視聴率のドラマが映画化されない事情
視聴率の高いドラマでさえ、
近年では映画化されないケースが生まれている現状も見逃せない。
その代表例が『半沢直樹』と
『ドクターX~外科医・大門未知子~』だろう。
映画化に至らない詳しい事情はわからないが、
テレビ局側の事情というより、
主演俳優や彼らの所属する事務所側の思惑が大きいと推測する。
俳優なら、人気ドラマが作った固定的なひとつの役柄の枠に収まりたくない。
事務所側なら、
映画化がうまくいかなかった場合のデメリット部分も考えるだろう。
映画化を画策したいテレビ局=製作側の思いどおりにいかない
何らかの理由があるとみえる。
稀れに登場する高視聴率のドラマが、
映画化されないことが増えているのも、この分野の迷走を加速させている。
テレビそのものを観なくなった若者が増えているといった記事を
最近よく見かける。
映画化の停滞云々を超えて、テレビそのものに胚胎するということなる。
ドラマの低視聴率、少数の人気ドラマの非映画化といった事態、
さらにテレビ離れなどを総合的に判断していくと、
人気ドラマの映画化作品が置かれている現状が、
かなり厳しいだろうことがわかってくる。
邦画ヒットを支えてきた人気ドラマの映画化作品の揺るぎなかった
ポジションが、
今やコミック原作などの邦画作品にとって代わられようとしている。
テレビ自体の影響力の低下とも大きなかかわりをもっているのであろう。
テレビ(ドラマ)発の映画のヒットがなくなる日も、
ひょっとして、そう遠くはないのではないだろうか。
ドラマ映画の低迷は、日本映画界の構造的な変化にまで、
突き進む可能性がある。
(文:映画ジャーナリスト・大高宏雄)
スポンサードリンク
コメント 0